祈念階段「生きる」
福島県いわき市岩間町川田 岩間防災緑地
いわき七浜海道は塩屋埼灯台を過ぎると一般道を走ることが多くなる。海岸線から離れてしまう区間も少なくないので、だんだん退屈になってきた。
小名浜周辺には観光施設が多くて楽しみだったのだが、いかんせん駐輪場が整備されていないので、結局素通りしてしまった。
残りも10qほどになり、勿来火力発電所手前の岩間防災緑地まで来たところでやっと防潮堤区間に戻れたので一息ついた。浜に下りる階段の横に案内板がある。東京藝術大学に依頼してデザインされた祈念階段だと説明が書かれていた。
実はこの手前にもこれと対になる祈念階段「偲ぶ」と、東日本大震災の記憶を伝えるためのタイムカプセルが埋められたモニュメント「きみと」があったようなのだが、残念ながら案内が無くて見落としてしまった。
階段を下りた先にある鎮魂の浜辺は草に覆われていた。震災の記憶が風化してしまいそうで、少し寂しい気分になった。