2024年4月12日(金)

勿 来 海 岸

福島県いわき市勿来町九面坂下

二つ岩

いわき七浜の最後、勿来浜に着いた。行く手を阻むように侍岬と鵜ノ子岬の断崖絶壁が海に張り出している。あの先は茨城県、県境の壁というわけだ。

県境

浜から飛び出して不思議な形の岩が見えた。手前から見ると四角い台のようだが、鳥居のある正面に回ってみると塔のように見える。厚みのない岩なのだ。

二つ島というらしい。

いわき市のHPによると、昔はその名のとおり鳥居の建つ陸の島と海中の島があったのだが、昭和30年(1955)ごろから浸食がすすみ、陸の島は消滅、海の島も危険な状態になったため、平成12年(2000)に島を取り崩して炭素繊維のモルタルで復元した擬岩に置き換えたのだそうだ。一つになったけれど呼び名は二つ島(または二つ岩)のままだ。

東京から常磐線に乗ってくると、県境のトンネルを越えたところで海側の景色が開けて爽快な気分になる。この岩も見えて気になっていたのだが、まさか人工の岩だとは思わなかった。