渋川左岸の桜
いわき市佐糠町
勿来発電所を過ぎると海沿いの道は鮫川の河口に阻まれ、海を離れて川沿いに進む。その堤沿いに満開の桜並木が続いていた。
ここまでほとんど桜に縁のない道を走って来た。期待はしていなかったけれど、やはり桜が咲いていれば嬉しいものだ。川と桜は相性がいいということらしい。
桜の下に慰霊碑らしきものを見つけた。明治時代に廃仏毀釈によって東光寺が廃寺となりその墓石が堤防の建設に使われたのだという。その霊を鎮めるために建てられたと碑文に読めた。
この先、国道の鮫川大橋に合流する道がないので、サイクリングロードは500mほど支流の渋川を遡って小さな橋を渡り、鮫川大橋に戻ってきて鮫川を渡るという大回りをさせられる。
ちょっと文句を言いたい気分になりかけたけれど、桜を見たらそんな気持ちは消えてしまった。よかった、よかった。
(参考)2024年の福島県の桜開花宣言は、福島市4月3日(気象庁)いわき市4月1日(小名浜まちづくり市民会議/(一社)いわき観光まちづくりビューロー)でした。