2024年5月23日(木)

がくと(岳都/楽都/学都)の時計塔

長野県松本市深志1-1 松本駅お城口前

時計塔

松本駅前に三角柱の三面それぞれに別の字をあてて「がくと」と書かれた時計塔が建っている。北アルプスの玄関口としての「岳都」はすぐにわかった。学生時代に山岳部で何回か来たことがある。あと二つの由来は何だろう。

時計塔

「楽都」は、音楽を通じて子どもの豊かな心を育てようという教育法「スズキ・メソード」が戦後松本から始まって全国へ普及していったことと、1992年にはじまり毎年夏に開かれる音楽祭「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(旧サイトウ・キネン・フェスティバル松本)」に由来している。

「学都」の象徴は旧開智学校だろう。近代日本の幕開けとともに逸早く明治6年(1873)に開校。明治9年には当時の人々の教育に対する並々ならぬ思いがこめられた擬洋風建築の校舎が竣工した。大正8年(1919)には熾烈な誘致合戦の末、全国9校目となる旧制高等学校も開校。松本は「教育県」と言われる長野を代表する教育の町のひとつなのだ。

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