針 塚 古 墳
長野県松本市里山辺3172
古墳と聞いて一番に思い浮かぶのは、仁徳天皇陵(大仙陵古墳)に代表される昔の鍵穴の形に似た前方後円墳。深い緑に覆われてこんもりと盛り上がる墳丘のイメージだ。
だから府中市の熊野神社古墳が2009年にピラミッドのような石造で復元された姿を見た時にはびっくりした。
旧山辺学校へ行く途中に見つけた針塚古墳も石造りだ。石のブロックを積んだ建造物ではなく、不揃いな小石を積んで山にしたものなのでピラミッドとは違うけれど、土を盛って古墳を造るのとは異なった文化を持った未知の世界の人たちの存在を感じさせる。
自転車であちこちをうろうろとするようになって、たくさんの今までに知らなかったこと、見たことの無かったものに出会った。机上では目にしていたけれど、見過ごしていたものたちだったのかもしれない。期待していなかったところに突然現れるので、「発見した!」という感じになって一層強く印象付けられるのだろう。
ガイドブックやネットの情報の通りに名所を回るスタンプラリーのような旅にはないこういう出会いが旅を楽しくする。