松代城跡
長野県長野市松代町松代18-2
旧友の墓参に訪れたお寺で六文銭の紋を見て、松代が真田の城下町だったと初めて知った。真田は上田城だったはずではと思ったのだが、江戸時代のはじめに松代に移封されてきたのだそうだ。
その時の城主はNHK大河ドラマ「真田丸」(2016)で大泉洋が演じた真田信之。真田家の生き残りを賭け、兄は徳川、弟・信繁(幸村)は豊臣に付いて関ヶ原を戦ったのだった。おかげで真田家は、明治維新まで松代藩主として永らえた。
松代城跡を訪ねてみて、さらに、ここがもとは海津城と言い、甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信が戦った「川中島の合戦」の武田側の前進基地だったと知った。初めて見た大河ドラマ「天と地と」(1969)の記憶がよみがえる。
しかも、武田信玄に仕えた信之の父昌幸の初陣は、14歳の時の川中島の合戦だったという。
子どもの頃のヒーローだった忍者軍団(真田十勇士)の真田幸村、川中島の合戦で戦った信玄と謙信、「真田丸」で知った真田親子のドラマチックな生き方、いろいろな思い出が頭の中に交錯する。
松代城そのものには何の知識も思い入れも無かったのに、思いがけなく、懐かしい記憶のあれこれが繋がった不思議な出会いだった。