立ち恵比寿と浮見堂
宮城県気仙沼市魚町2-6 神明崎
2015年ツール・ド・東北のスタート会場だった気仙沼お魚いちば駐車場に立ってみると、気仙沼湾の対岸に、あの時は無かった赤い欄干のようなものが見えた。震災で失われていた浮見堂が再建されたのだ。
訪ねてみると、威勢よく釣竿を振り上げた恵比寿様の像が立っていた。こちらも震災後に再建された3代目になる。恵比須様と言えば鯛を抱えて座っている姿が定番だが、気仙沼では代々立ち姿で祀られている。しかも3代目が抱えているのはカツオだ。
気仙沼港は昨年(2023)まで27年連続で水揚げ量日本一を誇るカツオの名産地だ。カツオと言えば表面を火で炙る「かつおのたたき」のイメージがあるが、ここでは新鮮なカツオが水揚げされるのでそのまま刺身で食べられるのが自慢だと地元の方が言っていた。飲むのはもちろんヱビスビール、かな?
浮見堂から2021年に新しく架かった気仙沼湾横断橋が見えた。その手前の港にはたくさんの漁船が浮かんでいる。震災があったことが嘘に思えるような、平和な眺めだった。
(解説板) 気仙沼湾神明崎恵比寿像 | 浮見堂 | 五十鈴神社と猪狩神社・神明崎