ラグビーのまち釜石
岩手県釜石市鈴子町22-5 釜石駅前
わたしが社会人になった頃、釜石は製鉄の町だった。そしてその製鉄所には最強のラグビーチームがあって、日本選手権7連覇を含む連戦連勝の活躍をしている時だった。
その後、鉄鋼業は不況に見舞われ釜石製鉄所は規模を縮小、ラグビー部も廃部が決まったが、市民の熱い応援を受けてクラブチーム「釜石シーウェイブスRFC」として再出発し現在に至っている。
そんな釜石とラグビーの歴史を踏まえて、2019年のラグビーワールドカップでは震災で大きな被害を受けた鵜住居地区にスタジアムが建設され、試合が開催された。
震災からの復興だけでなく、鉄冷えの町からの再起、ラグビーのまち釜石の復活など、さまざまな意味でたくさんの人たちを力づけるイベントになったと思う。
釜石駅前には大会を記念するラグビーボールのモニュメントが設置されていた。三陸鉄道のにゃんこ駅員たちもシーウェイブスの監督・選手に扮して気勢を上げている。釜石の町は、これからもずっとラグビーと共に歩んで行くのだ。
(製鉄の記念碑) ものづくりの灯を永遠に | 近代製鉄の父 大島高任