2024年6月25日(火)

十和田の馬尽くし

(ポスト) 青森県十和田市西十二番町6-1 十和田市役所前

ポスト

十和田は馬の街だ。

十和田市現代美術館の「フラワー・ホース」をはじめ、中心の官庁街通り(駒街道)沿いには馬のオブジェやポストなどが並び、歩道には蹄鉄の足跡もある。マンホールにも野に遊ぶ親子の馬が描かれている。

マンホール

東北地方は農耕馬や軍馬など馬に縁が深く、人馬が共に暮らす曲り屋形式の民家を各地で見るほか、岩手のチャグチャグ馬コや福島の相馬野馬追など馬を主役にしたイベントも多い。

なかでも青森県東部から岩手県北部にかけた南部地方は、昔から良馬の産地としてよく知られていた。十和田市は、藩政時代の文久3年(1863)に馬市が開催されて以来馬セリで賑わい、明治17年(1884)には陸軍の軍馬育成所(後の軍馬補充部)も開設されて馬産地として栄えたのだそうだ。

今は農耕馬も軍馬も需要が無く、競馬や趣味の乗馬用がほとんど。その産地は北海道の日高・胆振地域に集中している。過去の栄光を懐かしむ?にしては度が過ぎるような気もするけれど、それだけ十和田の人たちにとって馬は大切な存在だったのだなと思わされる馬尽くしだった。

フラワー・ホース | 官庁街通りの馬のオブジェ | 馬蹄形カリヨン

(南部の馬) チャグチャグ馬コ(岩手県) | 八幡駒(八戸市)