三ッ石神社
岩手県盛岡市名須川町2-1
「岩手」という地名が鬼伝説に由来しているとは知らなかった。
岩手山のある奥羽山脈や北上山地が県の大部分を占めているので、下町に対して高い方、山の方という意味の「山手」と同じように、東北地方の中でも山の方、岩がある方ということで「岩手」と呼んだのかと漠然と思っていたのだ。
一説によると、昔悪さをして捕らえられた鬼が改心の証として手形を残した岩がその由来となったという。また、盛岡の夏祭り、さんさ踊りは鬼退治を祝って村人たちが踊ったのが始まりとも言われている。
その岩が祀られているという三ツ石神社を訪ねてみた。
境内に大岩が三つ、どかんどかんと鎮座している。手形のあとは時が経って判然としなくなっていたけれど、いかにも何かいわれのありそうな存在感のあるたたずまいだ。
市内にはほかにも大岩を見られるところが何ヶ所かある。そのあたりも岩手の地名の成り立ちに何かしら関係しているのかもしれない。