大暖炉「河神」
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
奥入瀬に岡本太郎の遺作と言われる作品がある。今は買収されて星野リゾートになった奥入瀬渓流グランドホテルの元オーナー、杉本行雄と太郎に親交があったため制作されたものだそうだ。
暖炉の熱を集めるように吊るされた鐘のような形をしたオブジェの表面に、たくさんの人がてんでんばらばら様々な格好で張り付いている。いや、作品の題名からすればこれは人ではなく河(水)の神。奥入瀬の渓流に翻弄されて、流されるままになっている。
オーナーは河童好きだったという話がある。とすればこれは、河童の川流れ。太郎流のユーモアなのだろう。
神々(河童たち)は楽しんでいるようにも、慌てふためいているようにも見える。
ホテルにはほかにも太郎の作品があるのだが、宿泊客にしか公開されていないらしい。もしかしたらこれも見てはいけないものだったのかもしれないが、潜入に成功してお宝頂戴だよ。とっつあん。