2024年10月15日(火)

さくらポスト

東京都豊島区駒込2-1-1 駒込駅前

さくらポスト

駒込駅前のポストはサクラの花があしらわれたピンク色のかわいらしいデザインだ。背面には「ソメイヨシノ発祥の地豊島区」と書かれている。

背面

江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込地域)がソメイヨシノ発祥の地といわれていることに由来したデザインで、昔の地名を残した染井霊園は桜の名所として知られている。

…とここまで書いて、「さくら」「サクラ」「桜」の表記が混在してしまったことに気がついた。基本的に花の名前はカタカナで書くようにしているのだが、気分によっては漢字やひらがなを使いたくなることもある。

表記と言えば、エドヒガンとオオシマザクラをかけ合わせてつくられた雑種を種としてソメイヨシノと呼ぶのに対して、挿し木や接ぎ木によって増やされて全国の公園や並木道を彩っている栽培品種は「染井吉野」と表記して分けるべきだという意見がある(※)。前者の学名はCerasus × yedoensis、もう一方はCerasus × yedoensis ‘Somei-yoshino’と表記する。

花見の席で酔っ払いが披露するうんちくネタとして、全国の染井吉野が同じ木から増やされたクローンだという話は有名だが、そこにこの話も加えるとちょっと格が上がるかな。ま、ほとんどの人は聞いてないと思うけど。

※ 勝木俊雄著 「桜の科学」 サイエンス・アイ新書(SBクリエイティブ)