ほしいも神社
茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町172-2
茨城県は干しいもの名産地であるらしい。全国生産の約9割を茨城県が占め、そのほとんどがひたちなか市で作られているという。
…と聞いても、わたしにはピンとこない。
たぶん、わたしは干しいもを食べたことがない。焼き芋以外にサツマイモの食べ方を考えたことがない。
そんなわたしのような人にアピールするためか、観光案内を見ると必ず「ほしいも神社に寄ること」と書かれている。実際、干しいも色とされる金色の鳥居がずらりと並ぶ景色は壮観だ。メディアの取材も多いらしく、有名人のサイン色紙がこれでもかというほど飾ってあった。
御利益は「ほしいも」の(欲しいもの)がすべて手に入ること。芋の葉はハート形をしているので恋愛成就の御利益もある、ということで黄金のハートと愛の鐘が海に向って設置されている。
ちなみに、境内に置かれている金色のバイク(三輪)は、宮司さんの私物を記念撮影用に置いているのだそうだ。
ここまで推されたら干しいもを食べてみようかなと思っておみやげに買い、ほかのものも買おうと帰りの水戸駅でおみやげもの屋さんに入って驚いた。芋の品種別干しいものみならず、ほしいもパイ、ほしいもチョコ、ほしいも饅頭…、水戸の納豆を差し置いて並んでいたのは干しいも関連商品ばかり。茨城のほしいも推し、恐るべし。