2024年10月20日(日)

ひたちなか開運鐵道神社

茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町204 ひたちなか海浜鉄道・阿字ヶ浦駅

神社

駅の構内に線路を跨いで鳥居が建っている。ひたちなか海浜鉄道・阿字ヶ浦駅は、なんと鉄道車両をご神体として祀った鉄道神社になっているのだ。

駅舎

ご神体はキハ222。天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫で木花開耶姫(このはなのさくやびめ)の夫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)をもじってキハニニニ命(にににのみこと)を名乗っている。

五つ前の那珂湊駅に一の鳥居があって、参道を鉄道に乗ってお詣りする仕掛けになっている。川崎大師と京浜急行、成田山新勝寺と京成電鉄など、寺社参詣と密接な関係にある鉄道の歴史に対するオマージュともパロディともいえる発想がおもしろい。

この車両が現役時代に半世紀以上に渡って無事故で活躍したから健康長寿(※)とか、列車は連結するものだから縁結びとか、御利益は無理やりだがどれももっともで頷ける。鉄道ファンでなくてもお詣りしたくなる素敵な神社だ。

※ 「キハ222」は昭和37年(1962)製造。北海道の羽幌炭鉱鉄道で活躍したのち昭和46年(1971)に当地に移り平成27年(2015)に引退した。

ひたちなか開運鐵道神社由緒 | 拝殿 / 本殿

(駅名標) ほしいも列車王国 | (保存車輌) キハ222 / キハ2005