ガールズ&パンツァー
茨城県東茨城郡大洗町桜道301 鹿島臨海鉄道大洗駅ほか
わたしが「大洗」という町を知ったのは十数年前。ガールズ&パンツァー(ガルパン)という女子高生が戦車に乗って戦うアニメの聖地として、大洗にファンたちが大挙して押し寄せているというニュースを耳にした時だった。
ニュースでも言っていたように、「女子高生」と「戦車」という組合せの意外性が衝撃だった。海水浴で有名だと言う彼の地には鳥取砂丘のような広い砂浜があると思い、そこを縦横無尽に走る戦車の姿を勝手に想像していた。
ガルパンの舞台は、「華道」「茶道」と同じように「戦車道」として戦車同士の模擬戦が大和撫子のたしなみとして認知されている世界。主人公は大洗女子学園に通う高校生だ。実戦さながらの砲撃や激突はあっても、あくまでも戦闘ではなく武道だから死者は出ない。その落差が何とも不思議な作品だ。
大洗の町は、想像以上にガルパン一色に染まっていた。
鹿島臨海鉄道の大洗駅は駅の中も外もガルパンのキャラクターであふれ、列車の中でも路線図などの掲示物にガルパンが使われている。駅の売店はガルパンのキャラクターショップかと思うような品揃えだ。街中の商店にもガルパンのディスプレイが見える。マンホールにはキャタピラーの跡がくっきりとついていた。
大洗磯前神社にはファンが納めた絵馬が鈴なりになっていた。アニメ放送が終わっても、まだまだ聖地巡礼は続いているようだ。