常陸那珂火力発電所
茨城県ひたちなか市磯崎町 磯崎海岸からの眺め
磯崎海岸から北を望むと発電所の姿が見える。2003年から稼働している常陸那珂火力発電所だ(※)。
宮城・福島・茨城の太平洋岸を旅していると、どこに行っても発電所の姿が景色の中に紛れ込んでくるのに驚く。福島で原発事故が起きるまで、そしてそのあとこの地方を旅するようになるまで、自分たちの使っている電気がどこで作られているのか考えたことも無かったことに、いまさらながらに恥ずかしい思いがする。
ここでは埋蔵量が少なく価格も安定しない石油に代わって石炭を燃料に使用している。脱炭素社会の実現を目指す21世紀になぜ?という疑問も湧くが、かといって原子力発電にもろ手を挙げて賛成することはできない。太陽光や風力などの再生可能エネルギーを使った発電が主流になるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
一方で、電気の需要はますます増えている。電気自動車の例を出すまでもなく、すべてのエネルギーが電気に置き換えられようとしている。
そんな折、今月末(10月29日)には被災地女川の第2原発が再稼働する。
わたしの浅知恵では今後のエネルギー問題をどうしたらいいかなんてことは考えもつかないけれど、せめて世の中がどうなっていくのかは気にしていきたいと思う。
※ 常陸那珂火力発電所1号機(2003年〜)、2号機(2013年〜)、常陸那珂共同火力発電所1号機(2021年〜)