丹波渓谷の秋
山梨県北都留郡丹波山村 大常木トンネル西側
秋を探して丹波山村まで走ってきた。「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の」と歌われるような渓谷の景色を見たいと思って奥へ進んで行くのだが、谷は深く川は遥か下の方を流れているのでなかなか見ることができない。
引き返すポイントを見つけられないまま大常木トンネルを越えて、もう時間切れかと思ったところでやっと少しだけ色づいた紅葉と渓流の景色を見ることができた。
ほんのりと黄葉した木々の間に、差し色となって割り込んだ紅葉がいい感じ。すぐ目の前が村境なので位置的にもちょうどいい。
この先には悲劇の伝説が伝わるおいらん淵(花魁淵)があって、かつては紅葉の名所として知られていたのだけれど、大常木トンネル、一ノ瀬高橋トンネルが相次いで完成し青梅街道のバイパスが開通した2011年以降、おいらん淵を通る旧道が通行止めになって見られなくなってしまったのが残念だ。