2024年11月10日(日)

麻布台ヒルズのパブリックアート

東京都港区麻布台1-3-7 麻布台ヒルズ中央広場

森の子

少ししもぶくれな、リンゴのようなほっぺたの少女がやさしく目を閉じている。

わたしの知っている奈良美智の描く少女は、攻撃的な、あるいは皮肉っぽい目を開いてこっちを睨みつけていた。あれから時が経って少女も大人になったのか、それともああなる前の純朴な幼子の顔なのか。

109

自身がクリスマスツリーに化身した、聖なる夜の天使なのかもしれない。

もう一つの気になる作品は溶けた金属が固ろうとする途中のような姿をしている。

というか、わたしがこれを見た時の第一印象は「あ!地球侵略に来た宇宙人だ!」

背後に見える麻布台ヒルズ アリーナの大屋根「The Cloud」が空飛ぶ円盤の群れに見える。ウルトラセブン(1967)にこんな風体の宇宙人が出てきたような気がするのだが思い出せない。奈良美智の少女と対照的な不穏な空気が漂っている。

背後にそんな怪しい存在が潜んでいるとも知らず、カフェスペースではみんなのんびりとくつろいで休日を楽しんでいた。

(キャプション) : 東京の森の子 | Artificial Rock No.109 | 石器時代最後の夜

夜露死苦ガール 2012 (十和田市現代美術館)