2024年11月22日(金)

百尺観音

福島県相馬市日下石高根沢686

磨崖仏

相馬地方を走っていると、岩肌が露わになった崖をあちこちで見かける。防空壕の跡と思われる洞窟が掘られていたり、石窟に仏像が祀られていたりするものもあるが、そこに巨大な磨崖仏を彫り上げた人がいるというので立ち寄ってみた。

拝観堂

百尺観音と呼ばれているが現在は八十八尺(約27m)。昭和6年(1931)に荒嘉明氏が個人で着手し、八十八尺になった昭和33年(1958)に開眼式を行ったが未完で、その後も親子4代にわたって彫り続けている。

台座が完成して百尺となれば日本一の大きさの磨崖仏になるそうだ。

東日本大震災の際には左腕が崩落してしまうなどの被害もあり事業は一進一退、…と言うよりかなり苦しい状態であるようだ。

宗教法人化した寺院のものではないので堂宇は無く、道路わきに駐車場があってその奥にいきなりドカンと現れる。その存在感に驚く。そしてこれが個人の一念で作られたことにもまた驚かされる。純粋な信仰の心がこの磨崖仏には表現されているのだ。

着工から100年になる令和13年(2031)の完成をめざしているという。完成した像を拝むのも宗教行為だが、信仰を持って彫り続けるということにも意味があるような気がする、と言ってはおかしいだろうか。

参拝のしおり