2011年5月19日(木)

港の見える丘公園ローズガーデン

神奈川県横浜市中区山手町114

はまみらい

日本の国花は菊と桜。法律で決められたものではないけれど、皇室の紋である菊と、その開花が日々のニュースでも取り上げられるほど愛されている桜が一般に日本を代表とする花とされている。

イギリス館

その桜。似ても似つかないように思うけれど、植物の分類上はバラの仲間。イチゴやユキヤナギなどもバラ科に属しており、ちょっと不思議な感じがする。

そのバラを国花とするのはイングランド(※)。赤バラ(ランカスター家)と白バラ(ヨーク家)が争った薔薇戦争(1455〜1485)の後に、紅白のバラを組み合わせた紋章がイングランド王室(チューダー家)に採用されたことに由来するそうだ。

港の見える丘公園のローズガーデンで、春バラが見頃を迎えている。平日にもかかわらずたくさんの観光客が訪れて大賑わいだ。もちろんきれいなバラを見るだけでも楽しいが、昭和12年(1937)に建てられた旧英国総領事公邸(横浜市イギリス館)を借景に見て、イギリスとバラの関係にも思いを馳せてみてはどうだろうか。

※「イギリス(英国)」は正式名称を「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 - United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」と言い、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から構成されていることは御存知の通り。それぞれの国で異なる国花を定めているので、「イギリスの国花はバラ」というのは正しくない。

説明板 | 港の見える丘公園