2011年6月4日(土)

祖師谷大蔵交番(ウルトラマン交番)

東京都世田谷区祖師谷1-8-12

祖師谷大蔵交番

日本は何度も何度も繰り返し襲ってくる怪獣や宇宙人に蹂躙され続けてきた。そのたびに自衛隊やウルトラ警備隊が対応するけれど力及ばず、結局、ウルトラマンやゴジラ、ガメラ等の善玉怪獣に頼って平和を保ってきたのだった。

バルタン星人

子供心にも、そんな他人任せでいいのかという思いがあったので、ウルトラマンのある挿話で、はじめから戦うことをあきらめてウルトラマンの名を呼び続けるイデ隊員(科学特捜隊)の姿を見た時のショックは今でも忘れられない(※)。

「神は自ら助くる者を助く(God helps those who help themselves.)」という言葉は、まだその当時は知らなかったけれど、そんなようなことをその時しっかりと胸に刻み込んで、その後の人生の教訓にしてきた。

ウルトラマン商店街のある小田急線祖師ヶ谷大蔵駅前の祖師谷大蔵交番(警視庁成城警察署)は、黄色い卵形の窓をウルトラマンの目に見立てたデザインをしている。隣にはウルトラマン本人も立っているけれど、まぁ怪獣が現れることは滅多にないので、街の安全を守る仕事はお巡りさんで十分だろう。これは「われわれがウルトラマンです」という意思表示なのかな。

ウルトラマンに頼ることなく、平和は自分たちの力で守っていかなければならないのだ。昔見たイデ隊員の記憶が、ふと蘇ってきた。

※ 第37話「小さな英雄」 脚本・金城哲夫、監督・満田かずほ(禾(のぎへん)に斉) 1967、TBS

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