2011年5月19日(木)

横浜郵船ビル

神奈川県横浜市中区海岸通3-9 (日本郵船歴史博物館)

正面

実は今年になってから三回、横浜を訪れるたびにカメラを向けているのだがどうも良い写真が撮れない。ずらりと並んだ16本の大オーダーの迫力を、わたしの腕前ではうまく表現できないでいる。

列柱

明治時代に興った三菱財閥は、海運業をとっかかりにしてのし上がってきた。日本郵船は、その三菱の源流といわれている。この堂々とした、ある意味権威主義的なデザインは、財閥をバックにした日本を代表する海運会社の自負を表したものだろう。

昭和11年(1936)に日本郵船株式会社の横浜支店として竣工した建物は、現在は1階が歴史博物館として公開されており、同社の社史を通して日本の開運の歴史を総覧することができる。

飛行機全盛の今、海運といえば貨物と思ってしまうが、かつての旅の主役は船だった。今も昔も暇とお金が必要なことに変わりはないけれど、豪華客船の旅には少し憧れる。「浪漫」と漢字で書きたくなる感じ。船酔いが、ちょっとネックだけどね。

横浜市都市計画局都市デザイン室の解説