ベーリック・ホール
神奈川県横浜市中区山手町72
横幅が広くてわたしのカメラでは全体を写すことができない。「ホール」と名がついているのだから大きくて当たり前と思ったが、もとは個人宅だったという。つまり「旧ベーリック邸」。こんな大邸宅に住んで、貿易商だったというMr.Berrickはお金持ちだったのだな。
さわやかな五月の青空の下、スパニッシュスタイルのオレンジがかったベージュ色の建物が、芝生の緑に良く映える。「横浜の洋館巡り」ではなく、どこかの外国に来たような気分になってくる。
ライオンが微笑む水飲み場のあたりにはイスラミックな雰囲気もあってエキゾチック。かと思えば、二階にはかわいらしい四つ葉の形をした窓が並ぶ。この窓は、室内から見てもとてもおしゃれで、各部屋のデザインにほどよいアクセントになっている。
設計はJ.H.モーガン。昭和5年(1930)に建てられた。