2011年7月1日(金)

三ツ合の滝

東京都あきる野市養沢1075の先

正面

檜原街道に十里木の交差点で別れて養沢川を遡る。沿道に点在する「新発見 三ツ合鍾乳洞」の看板に導かれて鍾乳洞の入口へ。そこでどん詰まりになった林道から沢へ降りる道は、10mも行かないうちに藪の中に消えてしまった。

別角度

沢登りの準備をしてあれば、じゃぶじゃぶと流れの中に入って沢伝いに進むのが手っ取り早いのだが、残念ながら自転車用の出で立ちなので、藪をこぎ倒木を跨ぎ潜って沢沿いに上流を目指す。大きな蜘蛛の巣に全身で突っ込んで「うげっ!」と思うことも何度か。15分ほどの格闘の末に、きれいに落ちる2段の滝が見えてきた。

沢は滝上で左手に折れていて、斜めに落ちる3段目の滑滝がわずかに見える。全体で4段20mといわれているが、その先にあるであろう最上段は全く見ることができない。滝前が狭く足場も不安定なので、写真を撮る場所の確保に苦労する。

子供の頃に見たり読んだりした冒険物語では、密林の奥に隠れた滝の裏には財宝の隠し場所や未知の文明への入口があった。そんなことを思い出させるような、秘境っぽいイメージにあふれた魅力的な滝だった。