まきぶちの滝
東京都西多摩郡檜原村神戸3339付近
都道水根本宿線から神戸岩方面に折れていくらも行かないうちに、左手の神戸川にまきぶちの滝が現れる。わずか2mほどの小さな滝だが、豊富な水量を恃んで豪快に落ちている。深く大きな淵となった滝壺が印象的だ。
滝の上流には神戸国際マス釣り場があり、滝の左岸には「ルアー専用釣り場」の札が懸かっている。この滝が魚止めの滝となって、滝壺には大物がうようよといると言うことだろうか。
その中には、大きな龍もいるかもしれない。長い年月ここで足止めを食った老魚が、時満ちて龍に化身し、滝を乗り越えていくのだ。淵の深い碧色がそんなことを想像させる。
傍らには慶応2年に建てられた水神の碑が立っている。