清見滝
東京都西多摩郡奥多摩町小丹波203付近
多摩川を遡って青梅市から奥多摩町にはいると、渓はいよいよ狭まり、両岸を走って来た青梅街道と吉野街道は古里で合流して渓の片側にへばりついて先へと進んでいく。山から流れ降りてくる沢は、皆、街道を横切ると滝となって多摩川へ落ちていく。
青梅街道の古里附交差点付近で流れこむ入川谷もそんな沢の一つだ。道路脇から覗くと勢い良く落ちる滝が見えるけれど、真下すぎて全体を見るのが難しい。並行して多摩川の寸庭橋へ降りていく道に回ってみると、目的の滝は岩陰で見えないが、その下に落ちる清見滝を見ることができた。
滝の落ち口には石が積まれて堰堤状になっているが、下部の露岩の様子は自然のままのようだ。両岸を民家に囲まれているので近くに寄れず、木が生い茂って全体が見にくいのが残念だが、豪快に落ちる様は見応えがある。