〆切地蔵
東京都目黒区駒場2-17
学校でも会社でも〆切に追われる人生を送ってきた。間に合わなくて困った時に、このお地蔵さんが身代わりになって助けてくれる、あぁもっと早く知っていれば、…と言うわけではない。
村と村の境にあって、悪病をシャットアウト、つまり閉め切ってくれるということでこの名がついた。いわゆる「塞の神」だ。
「駒場地蔵尊」と書かれた提灯が下がっているが、向かって左端の小さな石仏は地蔵菩薩ではなく、青面金剛が彫られた庚申塔。これも塞の神として祀られることの多い仏さまだ。
目の前の信号を渡って100mほど行った世田谷区側にもお地蔵さんが建っているけれど、こちらには特に名前はないようだ。郊外から江戸の中央へ入ってくる災いを防ぐ、ということに意義があるということだろうか。