2011年12月6日(火)

弥生式土器発掘ゆかりの地

東京都文京区弥生2-11-16(東京大学浅野キャンパス 言問通り側角)

「弥生式土器発掘ゆかりの地」碑

「弥生時代」の命名の由来となった弥生式土器は、東京府本郷区向ヶ岡弥生町(現文京区弥生)で発見されたことからその名がついたが、具体的な発掘地点は特定されていない。発見は文明開化後の明治十七年(1884)、しかもどこかの畑でお百姓さんが見つけたのではなく東京大学の学者が発掘したというのにどうしたことだろう。

東京大学浅野キャンパス

いくつかある発掘地候補の一つ、東京大学浅野キャンパスに隣接する交差点の角には弥生式土器発掘を記念した碑が建てられているが、「発見地」ではなく「発掘ゆかりの地」という、何とももどかしい内容になっている。

ところでその「弥生」という地名だが、発掘のわずか十数年前に命名されたばかりの新地名だった。日本の歴史に永遠に残る重要な名前になろうとは、命名当時は思いも寄らなかったことだろう。もしかしたら、「本郷式土器」「本郷時代」になっていたかもしれないと想像すると、あのつるんと丸い土器にふさわしい女性的で和風な名前で良かったとつくづく思う。

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