2011年12月6日(火)

本郷郵便局の記念ポスト

東京都文京区本郷6-1-15

本郷郵便局

東大正門前に珍しいポストを見つけた。郵便創業100年を記念して昭和46年(1971)に建てられたもので、ポストの上には大きな玉をを支える人々の像が飾られている。子細には見てこなかったけれど、この球体は地球(世界)なのだろう。これを人々が大玉送りのようにしていることで、その下に書かれた「郵便は世界を結ぶ」というメッセージを表現していると思われる。

投函口は塞がれ、すでに現役は引退しているけれど、記念碑として残されている。

今年も年賀状の季節がやってきた。虚礼廃止の風潮やメールの普及により、若者を中心に年賀状離れが進んでいるらしい。個人情報保護の関係で、義理で出すような会社関係者などの名簿が手に入りにくくなったこともあって、わたし自身、出す方ももらう方も最近は往年の半分以下に減っている。しかもそのうちの多くは「年賀状だけの付き合い」の人たちだ。

たぶん次に会うのは葬式のとき、とは言っても死んでるからわからないけどね、なんてブラックなことも頭をよぎる。もう何十年も会っていない人もいるけれど、止めてしまえばもう二度とその人に会うことも、思い出すことすらもなくなってしまうかもしれないと思うとなかなか止めるわけにも行かない。

「郵便は世界を結ぶ」、言い換えれば「郵便は人と人とを結ぶ」。そのメッセージが、いつになく心に染みる。今年はいつもより少し丁寧に年賀状を書こうかな。そんなことを思いながら帰路についた。

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