ペスタロッチ広場
東京都葛飾区立石8-7-10(本奥戸橋西詰)
中川に架かる本奥戸橋の西詰めの小公園に、鮮やかな幟がはためく小さな祠を見つけた。中には子育地蔵尊と馬頭観音が丁寧に祀られ、その前には出羽三山大権現の供養塔を兼ねた道標が建っている。
休憩を取りながら、何気なく公園の名前の書かれた看板を見て驚いた。
「ペスタロッチ広場」。
ペスタロッチって、大学の教育原理の講義で聞いたあの教育学者のことか?
公園の中央には彼の言葉が記された石碑が建っているが、一切の説明はなく、公園名の由来も立石とペスタロッチの関係もわからない。ネット上にも「なぜペスタロッチ?」という記事が幾つか上がっていて、それなりに注目を浴びているようだが、はっきりした情報は見つけられなかった。
碑は本奥戸橋の架け替え工事(1988)の完成記念に建てられたものだ。ただ「完成記念」の文字だけを彫るのでは気が利かないと考えた誰かが、隣の「子育て」地蔵に掛けて教育者の言葉を引いたものだろうか。