2012年2月3日(金)

木ノ宮地蔵堂

埼玉県入間郡三芳町大字上富字木ノ宮1501番地

木ノ宮地蔵堂

畏敬と崇拝の対象であるはずの神仏でありながら、お地蔵さま(地蔵菩薩)だけは、願掛けのために縛られたり倒されたり、何かといじめの対象にされている。一体どこの国に、「助けて欲しければ言うことをきけ」などと人間に凄まれる神さまがいるだろうか。

本尊

そんな境遇に嫌気がさしたのか、木ノ宮のお地蔵さまは夜になると御堂を抜け出して村々に出没していたという。願掛けのためにいじめられていたという話はないようだが、由緒の説明に書かれている「(抜け出して)何か悪いことでもしなければいいのだが」という村人のセリフに、神仏としての威厳を認めてもらえていなかったお地蔵さまの辛い一面が見えるようだ。

もし、本当に悪さをしていたというのなら神仏としてはあるまじきことではあるけれど、その結果、お地蔵さまは鉄の鎖で縛られてしまったそうだ。今も縛られたままなのかどうかは定かではないが、大きな御堂の中の金箔で飾られた立派な仏壇に、厳重に(大切に)閉じこめられて(祀られて)、お地蔵さまは静かに人々の幸福を祈っている。

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