2012年2月3日(金)

いも神社

埼玉県所沢市中富1507(神明社)

いも神社

我が家の近くのスーパーには焼き芋売り場がある。いつも良い匂いがしていて気になるのだが、例の「い〜しやぁ〜きいもぉ〜」という売り声がないのがちょっと寂しい。

いも街道

今は軽トラになったが、わたしが子供の頃は、冬になるとリヤカーを引っ張って石焼きいも売りが回ってきた。子供が買うには値段が張ったので、リヤカーの周りに集まって暖を取りながら匂いだけを味わっていたものだった。

「サツマ(薩摩)」イモの名の通り、九州や沖縄で作られていたサツマイモが関東でも作られるようになったのは江戸時代半ばのこと。その一大産地が川越だった。焼き芋売りのキャッチコピー「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」は、川越が江戸から十三里半の距離にあったことに掛けたという説もあるそうだ。

川越いもといっても、実際に生産されているのは土蔵が並ぶ川越市内ではなく、その南の三富地区(三芳町上富、所沢市中富・下富)が中心になっている。埼玉県道56号さいたまふじみ野所沢線の三芳町区間は通称「いも街道」と呼ばれ、沿道には「富(とめ)の川越いも」と書かれた幟を掲げた直売農家が軒を連ねている。

いも神さまの由来