経堂の西洋館
東京都世田谷区経堂2-29-6
渋谷の職場から自転車通勤の帰り道、いつもの道に飽きたのでちょっと横道に入ってみた。世田谷の住宅地は細い道が入り組んでわかりにくいが、方角を間違えなければ何とか家には帰れるだろう。
…と思っていたのだが、やっぱり迷った。まぁ、迷うのも散歩の楽しみだと開き直ってぐるぐる回っている中で見つけたのが、この趣のある洋館だ。
個人宅なのであまりじろじろ見てはいけないかと思って長居はしなかったのだが、あとで調べてみると、世田谷区が選定した66ヵ所の「地域風景資産」に「経堂の西洋館と庭」という名称で登録されている建物だった。昭和初期(1931?)にシェークスピアの家をモデルに建てられたのだという。
「なるほど、風情のある建物ですなぁ」などと呟きながら、立ち止まって眺めるぐらいなら問題はなかったようだ。
先日も野毛で茅葺きを瓦屋根に吹き替えた古民家風の家を見つけたけれど、世田谷の住宅地にはまだまだ思いがけないお宝が隠れている。
※ 2015年に宅地開発で取り壊されたようです