大宮けんぽグラウンドのメタセコイア並木
埼玉県さいたま市西区二ツ宮113-1(東京健康保険組合大宮運動場)
サイクリングロードは河川敷に広がる農地の間を進んでいく。その先を塞ぐように、川に対して垂直に伸びる土手が見えてきた。荒川に独特な、横堤(よこてい)という堤防だ。川に沿って櫛形に堤防を並べることによって、洪水の際の水勢を弱め、被害を軽減するために築かれている。
その向こうに、葉を落としたメタセコイアが一列に並んで、切り絵のようにきれいなシルエットを見せている。遠い異国の地で見るような美しい風景だ。
土手の上に上がってみると、広大な敷地にメタセコイアの並木が縦横に伸びていた。まっすぐに伸びた先は地平線の向こうに消えている(ように見える)。
ここは、複数の団体が共同で運営する総合グランドで、広さ約23万坪(東京ドーム16個分)の敷地に野球場51面、テニスコート100面のほか、サッカー場や陸上競技場などもそろっているという。多摩川で広い運動場といえば東海道線鉄橋の上流側にある大田区の多摩川緑地が思い浮かぶが、それでも野球場が16面しかないから桁違いの大きさだ。
秋の紅葉は壮観だろう。落ち葉で一面オレンジ色の絨毯を敷きつめたようになるのだろうか。また来てみたい。