お茶あがれ地蔵
東京都豊島区上池袋3-47-5
いわゆる「心霊スポット」情報にはうさん臭いものを感じているのだが、なんと、豊島区のホームページにはそういう場所を巡る散歩コースが紹介されている。
さすがにお役所の仕事なので「ミステリーコース」という当たり障りのない名前がつけられているけれど、「霊感の強い人は肩のあたりが重たくなる?かもしれません。」などという記述もあって、ねらいは結構ディープなところにありそうな雰囲気だ。
その散歩コースの一番に紹介されているのが、このお茶あがれ地蔵。
元禄時代の末、結婚を反対されたあげくに病死した女性が、毎夜々々「お茶あがれ、お茶あがれ」といって祟ったために供養塔が建てられた、という伝承をもとに地元の人たちが昭和13年に建てたものだという。今も大切に守られていることが、真新しい花が供えられていることからもわかる。
毎年4月13日には、近くのお寺の住職を呼んで供養が行われているということで、地蔵堂の裏には真新しい卒塔婆が建てられていた。