雹害記念塔
東京都青梅市新町2-28-3(新町御嶽神社)
ここ数日、不安定な天気が続いている。5月6日にはつくば市などで大規模な竜巻被害があり、1人死亡、数百棟の建物が全半壊するという事態になった。
6日は午後から東京でも激しい暴風雨になり、1cmぐらいの雹(ひょう)も降ってきて驚いた。茨城の方ではゴルフボール大の雹が降ったところもあったらしい。
青梅の新町御嶽神社には、昭和2年の降雹被害を記録する「雹害記念塔」が建っている。碑の表面には「昭和二年五月十五日」「雹害記念塔」「霞村新町」、裏には「昭和三年三月建」とある。碑の上に載っているソフトボールぐらいの丸い玉は、その時に降った雹の大きさだという説もあるが、詳細はわからない。「新町雹害記念誌」(吉野廣助)という文書には、「径5〜6分」(直径2cm弱)の雹が午前11時20分頃から正午まで降り、柿、梅、杏などの実や木々の青葉はみんな落ちてしまった、と記録されているそうだ。
新町周辺の農家は甚大な被害を受け、その再建にはとても苦労をしたという。建碑が翌年3月なのは、その再建に一応のめどが立った時期だったのかもしれない。
今回の竜巻や関連する異常気象による被害が、一日も早く復興できるよう祈っている。
※ 5月18日正午過ぎにも降雹がありました。写真はわが家の庭に降り積もった雹の様子。ほんの30分ほどの間のスペクタクルでした。