2012年10月5日(金)

白いヒガンバナ

東京都西東京市田無町3-8-12 総持寺

山門

山門に向かって参道の右側を、真っ白なヒガンバナが埋めている。対する左側には太平洋戦争の戦災慰霊塔・平和観音。ヒガンバナの群れは、白い布を敷き詰めた祭壇のようにみえた。

白花曼珠沙華

戦時中、田無(現西東京市)には軍需工場が集まっていたために、中島飛行機のあった武蔵野市と共に多くの空襲被害を受けている。平和観音は、そのなかでも昭和20年4月12日にあった田無駅前空襲の被災者を慰霊するために建てられたものだ。

山門の向こうには、戦火もくぐり抜けた大ケヤキが聳えている。

田無は、江戸時代には青梅街道の宿場町として栄えた所だが、総持寺の周辺には青梅街道、新青梅街道、所沢街道、保谷街道、武蔵境通に続く南北道路などたくさんの道路が集まっている。大げさに言えば、多摩の全ての道がここから延びているかのような景色だ。

高いビルがなかった時代には、多くの人がこのケヤキの木を目印に旅をしてきたことだろう。

平和観音 | ケヤキの木