2012年10月26日(金)

SIA青山ビルディング

東京都渋谷区渋谷1-3-3

SIA青山ビルディング

初めてこのビルを見た時、なぜか「アレッポ」という言葉が頭に浮かんだ。シリア北部の、世界遺産のある都市の名前だ。

砂漠の砂に埋もれかけた遺跡の町には、こんなふうに窓の穴がまばらに開いた土の家があるような気がする。アレッポがそういう町なのかどうかは、行ったこともないし、写真や映像で見た覚えも確かにはないのでわからないけれど、ダマスカスでもバグダッドでもなくわたしにはそれがアレッポなのだった。

設計は青木淳、2008年竣工。

角は丸いし、窓は不規則、真っ白な壁には装飾も何もない。ちゃんと図面を引かないで、フリーハンドでさらさらと描いたイタズラ書きをそのまま建ててしまったよう、と書いてふと思い出した。それって、まるでウルトラマンに登場した二次元怪獣ガヴァドンじゃないか。

窓の穴はたくさん開いているけれど9階建て。何個目の窓までが何階なのか判然としない不思議な建物だ。