大塚神明社のイチョウ
東京都八王子市鹿島112-1
小さな広場が大量の落ち葉で埋まっている。広場からあふれた葉が道の端にも溜まっている。黄金色の絨毯は、ふかふかとして気持ちがいい。
こんなにたくさんの葉を落としても、まだまだ梢に葉を残して大イチョウは雄々しく立っている。冬の陽を浴びて輝くその姿は神々しくもある。
根方で一所懸命に銀杏を拾う人の姿があった。降り積もった黄金の下にはお宝が埋まっているようだ。なかにはさらなる収穫を目指して無理をする人もいるらしい。「天然記念物なので、木を揺らしたりしないように」という注意書きが設置されていた。欲を張らずに、程々の恵みをいただくのが自然とつきあう心得というものだ。
わたしも銀杏は好きなのだが、家までの長い道中をあの匂いにつきあうのはしんどい。うらやましいけど我慢して、写真だけ撮っておくことにしよう。