2012年12月11日(火)

中野坂上サンブライトツインビル

東京都中野区本町2-46-1

全景

エレベーターは二重の密室構造になっている。我々が乗る小さな籠と、それが上下するダクト。密室が生み出す様々なドラマは、これまでに多くの映画で取りあげられてきた。

エレベーターフロア

古くはルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター」(1958)。ブライアン・デ・パルマ「殺しのドレス」(1980)の殺人シーンは怖かった。「マトリックス」(1999)ではダクトを使ったアクション。「トイ・ストーリー2」(1999)には古今東西のエレベーターアクションの総決算のようなパロディーシーン。いちいち挙げていたらキリがない。

ところが、このエレベーターにはダクトがない。しかも籠はガラス張り。エレベーターホール全体が吹き抜けになっていて、エントランスから見上げると目の前を上下する6基のエレベーターが壮観だ。これでは密室サスペンス映画はとても作れそうにない。

「モンスターズインク」(2001)に、ケーブルカーのように往き来する無数のドアを使ったアクションシーンがあったけれど、あれに似たような感じのことならできそうだ。上下する籠から籠に飛び移る、あ、それってマリオだな。ジャッキー・チェンあたりがトライしてくれないかな。

往年のクイズ番組「アップダウンクイズ」をこのエレベーターでリメイクする、っていうのはどうだろう。