明治生命館
東京都千代田区丸の内2-1-1
ローマやアテネに行ったことはないけれど、彼の地にはこんな建物が並んでいるのだろうか。いつもそんなことを思いながら、このビルの前を通っていた。
古典主義様式の傑作と言われる重々しい姿は、正装・正座して皇居に相対しているような風情だ。
正面に並ぶコリント式の列柱が特徴的だが、柱が地面からではなく1階の上に立っているのが自動車のフロントグリルみたいで不思議な感じがする。できればあの柱に抱きついたり、かくれんぼをして遊びたい、そんなことを想像するのはわたしだけではないはず、…と思っているのだけれど。
岡田信一郎設計、昭和9年(1934)竣工。平成9年(1997)に昭和の建築としては初めて重要文化財に指定されている。