秋葉のクロマツ
東京都大田区田園調布5-3-19
2月になった。松はとっくに明けたけれど、田園調布の山の上に聳える大きな松の木を見に行ってきた。
事前に調べた情報では、みなさん辿り着くのにかなり苦労している様子。そこに見えるのに辿り着けないカフカの「城」を思い浮かべていたのだが、思いがけずあっさりと行けてしまった。環八から浄水場に沿った道に入り、台地の端に沿って坂道を下らないよう高い所を選んで行けば、それほど迷うことはない。田園調布の駅から来ようとすると難儀をするようだ。
住宅が建て込んでいるのでなかなか全体を見られるポイントを探すのが難しいけれど、背が高く、大きく枝を広げた姿は見事だ。隣りに建っていた家が無くなって、木の下から多摩川方面の景色がよく見えるのだが、多摩川から見上げてみた景色は思いのほかわかりにくい。周囲には他にも結構松の木が多いのだ。
松竹梅というように、松は高級の代名詞。高級住宅地の田園調布にお似合いかと思ったが、松の歴史は街の歴史の何倍も古い。高級感とはまったく関係ないのだった。