無用の電信柱
東京都港区高輪3-19-17 原沢製薬工業株式会社前
品川駅前に電信柱が立っている。それがどうしたの、というなかれ。この電信柱、そこに架かっているはずの電線が見あたらないのだ。
この界隈では電線は地中の共同溝に埋められているから電柱は必要ないはずだ。その、必要ないはずの電柱が、なぜここにあるのか。
どうやらその答えは、電柱に巻き付けられた広告にあるようだ。
電柱の前、写真で言うと左側に、広告に書かれたものと同じ名前の会社の本社がある。つまりこの電柱は、会社の表札代わりにここに残されたものらしい。
本来の使用目的を外れた電柱だが、さて、その所有権は誰にあるのだろう。この広告に広告料は払われているのだろうか。公道に立っているけれど、土地の使用料はどこかに払われているのだろうか。いろいろとつまらないことが気になる、品川駅前の不思議物件だった。