成城の桜並木
東京都世田谷区成城6丁目〜7丁目
成城学園駅の北側の住宅地に桜並木が続いている。満開になった花の下を、誰もがにこやかに行き過ぎていく。春が来るごとに街全体が神様から祝福される、そんな幸福感に満ちた風景だ。
関東大震災の後の大正14年(1925)、成城学園が新宿からこの地に引っ越してきたことから成城のまちづくりが始まった。昭和2年(1927)には小田急線の成城学園前駅が開業。駅前通の桜並木は、その時から続く由緒あるものだ。
長い年月を経てはいるけれど、住宅街では伸び伸びと枝を広げることもできず、桜の木々は窮屈そうでかわいそうな感じ。老木の傷みが進んでいるのも心配だ。
桜並木には歩道がない。歩行者の横をすり抜けていく車が危ないように思うけれど、ここに暮らしている人たちはそんなことを気にする風でもなく、何事もないかのように歩いて行き、車もそろそろと走っていく。ビジターのみなさんは、街の秩序を乱さないようにくれぐれもご注意あれ。
(参考)2013年の東京の桜開花宣言は、3月16日でした。