枇杷橋(合染橋)跡
東京都文京区千駄木2-35先
谷中、根津、千駄木を総称して谷根千という。下町散歩の人気エリアで、今日も大勢の人で賑わっていた。ゴールデンウィークの時期には根津神社でツツジ祭りを開催中だが、この人出の理由はそればかりではないようだ。
谷根千の観光スポットの一つ、「へび道」はかつての藍染川の流路の跡で、谷中(台東区)と根津、千駄木(文京区)の境に、その名のとおりくねくねとした細道が続いている。
団子坂下のヘビ道との交差点には、藍染川に架かる橋があったことを示す文京区教育委員会の説明板が立っている。ここから上流方面はさまざまな商店が並ぶよみせ通りで、車はもちろん自転車も通るのに難儀するほどのにぎわいだ。
よみせ通りの中ほどにノコギリ屋根の工場を見つけた。現在は別の会社になっているが、明治43年に建てられたリボン工場の跡だという。藍染川の名は、一説には川の水を染め物に利用していたことに由来すると言われているが、当時はまだ暗渠になっていなかった川の水がリボンの色を染めるのに利用されていたのだ。
※ ノコギリ屋根の工場は2013年秋に解体されたそうです