2013年4月28日(日)

毛利庭園

東京都港区六本木6-9 六本木ヒルズ内

Kin no Kokoro

例年より早くサクラが咲いたかと思ったら、一転して冬に戻ったように寒くなったり、大風が吹いたり、毎日の天気が気になる今日この頃。「天気予報」のキーワードから思い立って六本木ヒルズの毛利庭園に寄ってみた。テレビ朝日のお天気番組でおなじみの庭園だ。

毛利庭園

ツツジがちょうど見ごろになっていて、池のまわりをきれいに彩っている。名前の通り毛利家の大名屋敷跡に作られた池泉回遊式庭園ではあるけれど、庭園自体は当時のものではなく、歴史の記憶を残しつつ新たに開発されたものだ。

戦後の一時期、ここにはニッカウヰスキーの東京工場があった。今では想像もできないが、かつてはウィスキーの醸造に適した良質の水が湧いていたという。庭園中央の池がそのなごりを伝えている。

毛利家の庭園だった昔から、代々の持ち主によって大切に守られて来た池は、ウィスキー工場の移転後も「ニッカ池」と呼ばれて愛されていた。現在の池の下には、かつての池の遺構が「埋土保存」という形で眠っている。

※ ハート形のオブジェは、六本木ヒルズの10周年(2013)を記念して新設されたパブリックアート「Kin no Kokoro」(ジャン=ミシェル・オトニエル)

毛利甲斐守邸跡の説明板