2013年6月10日(月)

小本港

岩手県下閉伊郡岩泉町小本須賀

小本港

龍泉洞から小本駅へ戻っては来たものの、次の田野畑行きまで2時間近い空き時間ができたので、海を見に行くことにした。歩いて20分ほどだが、初めてのところは遠く感じる。電車・バスと徒歩だけの旅はしんどい。

波打ち際

初めて見る三陸の海は快晴の青空を映してキラキラと輝いていた。山が海にせり出し、その先に三陸の海に特徴的な奇岩が見える。波は穏やかで、白い波頭と青い海のコントラストが美しい。

泣きたくなるほど美しい、3年前ならそれは単なる言葉だけの表現だったけれど、今は本当に涙が出そうになる。とかく一人旅は感傷的になりやすい。

周囲では復興を急ぐ重機のうなり声が響いていた。

波打ち際に降りてみると、不思議な形をした礫岩がいくつか砂に埋もれて波に洗われていた。小石をコンクリートで固めた消波ブロックの残骸のようにも見えるけれど、なぜここにあるのか、いつからここにあるのか。

ふと、その中の一つが復興を見守るお地蔵さんのように見えた。