2013年6月10日(月)

小本駅

岩手県下閉伊郡岩泉町小本南中野241

小本駅

宮古駅を出た三陸鉄道北リアス線の列車は、いきなり山の中へと入っていく。海を見ながら北上するかと思った期待は裏切られ、長いトンネルと森を交互に抜けて、ほどなく小本に着いた。三陸の地形の厳しさを思い知る。

復興商店街

列車はここで折返す。線路の先には来冬の出番を待つラッセル車と、トンネルの中に格納された控えの車両が見えた。トンネルの先にあるはずの島越駅は震災で流出し、ここから田野畑までの区間は不通になっている。

駅前に一軒だけあったラーメン屋が月曜定休だったので、駅の裏に回り、仮設商店街でお弁当を買った。少し離れた所に仮設住宅の団地が見える。あれから2年以上が経つというのに、町はまだ「仮」のままだ。

駅構内に、子供達がレゴブロックで造った未来図の模型が展示してあった。一日も早くこの模型のような楽しく夢にあふれた町に復興することを願ってやまない。

※ 2014年4月6日小本−田野畑間が開通し、三陸鉄道は全線再開しました