2013年8月21日(水)

小学館ビルの落書き

東京都千代田区一ツ橋2-3-1

童夢

今月末をもって取り壊しになる小学館ビルの前に人だかりがしている。ゆかりのマンガ家25人が最後の記念にと1階ロビーに残した落書きを一目見ようと集まった人たちだ。

小学館

昭和42年(1967)に建ったこのビルは、マンガ「オバケのQ太郎」(1964〜)の大ヒットの収益で建ったとの噂から「オバQビル」と呼ばれているのだという。落書きの中にも、藤子不二夫A本人が描いたものを含め、様々なオバQが描かれている。

左写真の絵は、「童夢」(大友克洋、1980-81)の有名なシーンになぞらえて、オバQが壁に叩きつけられているところ。「オバQビルが取り壊しになる」というイメージを表しているのだろうか。

大友克洋自身はこの落書きに参加していないけれど、小学館ビル崩壊(取り壊し)のシーンを童夢のクライマックスと同じ筆致で描いてくれたら鳥肌もんだったろうな。