2013年8月28日(水)

ウスバの細滝

東京都西多摩郡奥多摩町氷川(川乗谷)

ウスバの細滝

名前から、水量によっては消えてしまいそうな小滝を想像していたのだが、なかなかに水量の多いしっかりとした滝だった。一糸乱れずに落ちる滝の姿は、ザイル(登山用のロープ)を垂らしたようにも見える。

垂直な岩壁は目立った突起もなく滑らかで、これが本当にザイルだったとしてもそれを頼りに登攀するのは難しそうだ。

この滝は川乗谷に流れ込む枝沢から落ちていて、登山道はこの前を横切っている。沢に架かった橋の下にも垂直な滝が落ちていて、そのはるか下に本流が見えた。

沢歩きをする時は水に困らないのがうれしい、と思っていたら、川乗谷はほとんどが高巻きの道で枝沢もほとんど無い。やっとここで顔を洗い、冷たい水を飲むことができた。

「水場」の印はないので敬遠される方もいるだろうけれど、学生の頃は、誰が言い出したか知らないが「沢の水は3m流れればきれいになる」などといって、上水も下水も沢の水を使っていた。汗と埃に汚れた麦わら帽子をざるにしてそうめんを食べたこともあったけれど、それで特に体をこわしたこともなく無事に過ごせているのは山の神のご加護の故か。感謝。

渓流瀑 ←(百尋の滝までの道)→ 無名滝